絵や写真が中心の本も、Kindleで出せる?
ただし、写真や絵をそのままKDPに上げることはできません。電子書籍・紙の本それぞれの「本のデータ」に仕上げる必要があります。でもその前に、まずは写真や絵の「画像サイズ」を確認しましょう。
まずは、写真や絵の「画像サイズ」を確認しよう
写真集や絵本を作るとき、まず確認したいのが写真や絵の画像サイズです。画像サイズが足りない粗い画像は、本には使えません。
画像サイズは「ピクセル」という単位で表します。電子書籍なら長い辺が2,560ピクセルくらい、紙の本ならA5のページ全面でよこ1,786 × たて2,556ピクセルくらい必要です。
| 使い道 | 必要なピクセル数の目安 |
|---|---|
| 電子書籍の表紙 | たて2,560 × よこ1,600 |
| 電子書籍のページ | 長い辺が2,560くらい |
| 紙の本・A5のページ全面 | よこ1,786 × たて2,556 |
| 紙の本・B5のページ全面 | よこ2,187 × たて3,111 |
| 紙の本・A4のページ全面 | よこ2,518 × たて3,583 |
※紙の本の数字は、KDPの目安(300dpi)で計算し、ページの端まで写真を入れるときの「裁ち落とし」の分も含めています。ページの半分に入れる写真なら、半分の大きさで足ります。
ピクセル数の確かめ方
- iPhone:「写真」アプリで写真を開き、下の「i」ボタンを押す
- Android:写真アプリで写真を開き、上にスワイプするか「︙」→「詳細」を見る
- Mac:写真を「プレビュー」で開き、「ツール」→「インスペクタを表示」
- Windows:写真を右クリック →「プロパティ」→「詳細」タブ
スマホで撮った写真は使える?
- 最近のスマホ(1,200万画素くらい)の写真は、よこ4,032 × たて3,024ピクセルほど。電子書籍はもちろん、紙の本のA4全面でも足りる
- LINEやSNSで送ってもらった写真は、小さく縮められていることが多い。撮った人から元の写真をもらう
- 写真の一部を大きく切り抜くと、そのぶんピクセル数が減る
電子書籍と紙の本の両方を出すなら、紙の本に合わせて大きめの画像を用意しておきましょう。電子書籍用は、あとから小さく縮めれば大丈夫です。小さい画像を大きくしても、きれいにはなりません。
【電子書籍】写真集・絵本・漫画は「固定レイアウト」で作る
電子書籍のデータは、EPUB(イーパブ)という形が基本です。電子書籍には「リフロー型」と「固定レイアウト」の2つの種類があり、写真集・絵本・漫画は「固定レイアウト」のデータとして作ります。(KDP公式ヘルプ)
固定レイアウトの電子書籍の作り方
STEP 1写真や絵を集める
画像サイズを確認した写真や絵を、本に入れる順番に並べておきます。
STEP 2必要なら、ページを作る
写真に文字を添えたい、1ページに何枚か並べたい、というときは、Canva(キャンバ)などでページを作り、画像(JPG・PNG)かPDFで書き出します。写真を1ページに1枚ずつ見せるだけなら、このステップはなくても大丈夫です。どちらの場合も、すべてのページで、たて・よこの比率をそろえましょう。
STEP 3Kindle Createに読み込んで、電子書籍のデータにする
Amazonの無料ソフト「Kindle Create」は、JPG・PNGの画像や、PDFをそのまま読み込めます。読み込むと、固定レイアウトの電子書籍データ(KPF)ができ、KDPにそのままアップロードできます。(KDP公式ヘルプ:Kindle Createでのマンガの準備)
【紙の本】文字の本と同じく「印刷用PDF」で作る
紙の本(ペーパーバック)は、文字の本と作り方は同じです。本のサイズでページを作り、印刷用のPDFにしてKDPにアップロードします(Canvaなら「PDF(印刷)」で書き出せます)。写真集や絵本で気をつけたいのは、次の2つです。
ポイント1カラー印刷になる
KDPのカラー印刷には、「標準カラー(72ページ以上)」と「プレミアムカラー(24ページ以上)」があります。白黒の本より印刷代が高いので、本の価格も高めになります。
ポイント2端まで入れるなら「裁ち落とし」をつける
写真や絵をページの端まで入れるときは、仕上がりより少し大きくデータを作ります。KDPでは、上・下・外側にそれぞれ3.2mmずつはみ出させます。必要なピクセル数は、さきほどの表を見てください(KDPでは、200dpiより低い画像は「解像度が低い」と判断されます)。
紙の本の費用はペーパーバック出版の費用で紹介しています。
絵本・写真集・漫画、それぞれのコツ
| 本の種類 | コツ |
|---|---|
| 絵本 | スマホでも読めるよう、文字は大きめに。縦書きなら右開き、横書きなら左開き |
| 写真集・画集 | 加工前の元の写真を使う。たて長・よこ長の写真は、ページの向きに合わせて並べる |
| 漫画 | 日本の漫画と同じく右開きに。4コマ漫画やエッセイ漫画も作れる |
一般的な自費出版で作るより、費用を抑えられる
出版社や印刷所に頼む一般的な自費出版で絵本や写真集を作ると、カラー印刷 × 部数の費用を先に払うので、数十万円以上になることも少なくありません。KDPの紙の本は注文ごとに1冊ずつ印刷され、印刷代は売上から差し引かれるので、先にまとめて払う必要がありません。(自費出版は高い?0円で出版できるAmazon KDPと比較)
愛犬の写真集や旅行の記録など、思い出を1冊の本にして配るという使い方もできますよ。
データ作りが難しそうなときは
お手元の写真や絵をお預かりして、電子書籍と紙の本のデータに仕上げ、KDPへの登録も画面共有でサポートしますよ。
絵本・写真集・漫画の本づくりも、ご相談ください
固定レイアウトの電子書籍、電子書籍と紙の本のセットに対応しています。料金はシミュレーションで目安がわかります。
まとめ
- まずは写真や絵の画像サイズ(ピクセル数)を確認する。スマホで撮った元の写真なら、たいてい足りる
- 【電子書籍】写真集・絵本・漫画は固定レイアウトで作る。写真(JPG・PNG)やPDFをKindle Createに読み込めばデータになる
- 【紙の本】文字の本と同じく印刷用PDF。カラー印刷と裁ち落としに気をつける
- 一般的な自費出版より、KDPのほうが費用を抑えて作れる
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