本って、何文字書けばいいの?
【紙の本】は24ページ以上という決まりがあります。そのうえで、本の種類ごとの「ちょうどいい分量」の目安があるので、紹介しますね。
ひと目でわかる:本の種類ごとの文字数の目安
| 本の種類 | 文字数の目安 | 紙の本にしたときのページ数の目安 |
|---|---|---|
| 1つのテーマを短くまとめたハウツー本 | 1万〜3万字 | 約30〜70ページ |
| エッセイ・自分史 | 3万〜8万字 | 約70〜160ページ |
| 一般的なビジネス書・実用書 | 6万〜10万字 | 約130〜200ページ |
| 長編の小説 | 10万字以上 | 200ページ以上 |
※あくまで目安です。ページ数は、本のサイズ・文字の大きさ・図や写真の数で変わります。
Kindleでは、1万〜3万字くらいの短めの本もたくさん出ています。1冊目は、無理に分厚くしようとせず、伝えたいことがきちんと伝わる分量を目指しましょう。
【電子書籍】決まった文字数はない
電子書籍は、読む人がスマホやタブレットで文字の大きさを自由に変えられるので、紙の本のような「ページ数」の決まりがありません。KDPの公式ヘルプにも、最低の文字数は書かれていません。
ただし、内容が少なすぎると、「思ったより短かった」というレビューがつきやすくなります。価格に見合った読みごたえがあるかを、読者の立場で考えてみましょう。
Kindle Unlimited(読み放題)の印税は、読まれたページ数に応じて入ります。分量がある本ほど、最後まで読まれたときの印税が増えます。ただし、ページを増やすための水増しは逆効果です。(Kindle Unlimited(読み放題)に登録するメリット・デメリット)
【紙の本】24ページ以上から出版できる
紙の本(ペーパーバック)は、白黒印刷なら24ページ以上から出版できます。カラー印刷は、種類によって最低ページ数が変わります(標準カラーは72ページ以上)。いちばん多いページ数は、本のサイズや紙の種類によって違いますが、800ページ前後まで作れます。(KDP公式ヘルプ:判型とページ数)
ページ数で変わること
- 背表紙の幅:ページが多いほど厚くなる。表紙のデータは、ページ数が決まってから作る
- 印刷代:ページが多いほど上がり、その分、1冊あたりの印税が減る
- 本の価格:印刷代に合わせて、つけられる最低価格も上がる
紙の本の費用と作り方はペーパーバック出版の費用、表紙の作り方はペーパーバックの表紙の作り方で紹介しています。
目次や奥付(本の最後の情報ページ)もページに入るので、1万5千字くらいあれば、紙の本にできることが多いですよ。足りないときは、電子書籍だけで出すこともできます。
文字数から、ページ数をざっくり計算する方法
紙の本の1ページに入る文字数は、本のサイズや文字の大きさ、見出しや空白の多さで変わりますが、1ページ500〜600字くらいと考えると、だいたいのページ数がわかります。
計算の例(1ページ500字で計算)
- 2万字 → 本文 約40ページ + 目次・まえがき・奥付など
- 5万字 → 本文 約100ページ + 目次・まえがき・奥付など
- 10万字 → 本文 約200ページ + 目次・まえがき・奥付など
図や写真が多い本は、そのぶんページが増えます。正確なページ数は、原稿を本の形に組んでみて決まります。
原稿用紙にすると何枚?
「原稿用紙で何枚くらい」と考えたほうがイメージしやすい方は、400字詰め原稿用紙1枚=400字で計算してみましょう。
| 文字数 | 400字詰め原稿用紙 | こんな本の分量 |
|---|---|---|
| 1万字 | 約25枚 | 短めのハウツー本 |
| 3万字 | 約75枚 | 短めのエッセイ・自分史 |
| 5万字 | 約125枚 | エッセイ・自分史 |
| 10万字 | 約250枚 | ビジネス書・長編の小説 |
※原稿用紙では、改行や会話文のあとに空きマスができるので、実際の枚数はもう少し多くなります。
読むのにかかる時間の目安
本を読む速さは人によって違いますが、1分で500字くらいと考えると、読み終わるまでの時間の目安になります。
- 1万字 → 約20分(通勤の行き帰りで読める)
- 3万字 → 約1時間(ひと晩で読み切れる)
- 10万字 → 約3〜4時間(数日かけて読む)
Kindle本の商品ページには、読者が「どのくらいで読めるか」の目安として、ページ数が表示されます。価格を決めるときは、読む時間に見合った内容かも考えてみましょう。(電子書籍の価格の決め方)
自分の原稿が何文字か、数える方法
Wordの場合
- 画面のいちばん下(ステータスバー)に表示されている「〇〇文字」を見る
- くわしく見たいときは、その表示をクリックすると「文字カウント」の画面が開く(メニューの「校閲」→「文字カウント」からも開ける)
- 「文字数(スペースを含めない)」が、目安にする文字数
Googleドキュメントの場合
メニューの「ツール」→「文字カウント」を選びます。
文字カウントの画面が開きます。目安にするのは「文字数(スペースを除く)」です。「入力中に文字数を表示」にチェックを入れると、書いている間ずっと文字数が見られます。
Wordで原稿を書くときのコツは、今後公開する記事でくわしく紹介する予定です。
文字数が足りないときは
「書きたいことは書いたけど、短い気がする」というときは、次のような方法で中身を厚くできます。
- 自分の体験談や失敗談を足す
- 具体的な例や手順を足す
- よくある質問と答えを、章の最後に入れる
- 人に質問してもらい、自分では当たり前だと思っていたことを書き出す
同じことのくり返しや、関係のない話で文字数を増やすのはやめましょう。原稿づくりのコツは、原稿がなくても本は出せる?で紹介しています。AIを手伝いに使う方法は、Kindle出版でAIは使える?をご覧ください。
一般的な自費出版との違い:印刷代を「先に払う」か「売上から引かれる」か
紙の本は、ページ数が増えるほど印刷代が上がります。これは、出版社や印刷所に頼む一般的な自費出版でも、KDPの紙の本でも同じです。違うのは、印刷代をいつ、だれが払うかです。
| 一般的な自費出版 | KDPの紙の本 | |
|---|---|---|
| 印刷代の払い方 | 刷る部数の分を、先に自分でまとめて払う | 本が売れたとき、売上から差し引かれる |
| ページが多いと | 部数 × ページ数の分、最初の手出しが大きくなる | 1冊あたりの印税が少し減るだけで、先に払うお金はない |
KDPでは、印刷代を引いた残りが印税として振り込まれるので、自分の手出しが少なく済みます。(自費出版は高い?0円で出版できるAmazon KDPと比較)
原稿の文字数がわかれば、お見積もりできます
ユアブックスの料金は、原稿の文字数で決まります(3万字までは基本料金)。料金シミュレーションで、すぐに目安がわかります。
まとめ
- 【電子書籍】決まった文字数はない。1万〜3万字くらいの短めの本も多い
- 【紙の本】白黒なら24ページ以上から出版できる(1万5千字くらいが目安)
- ビジネス書・実用書は6万〜10万字、エッセイ・自分史は3万〜8万字が目安
- 紙の本の1ページは500〜600字くらい。文字数 ÷ 500 で、ざっくりページ数がわかる
- 原稿用紙なら1万字で約25枚。読む時間は1万字で約20分が目安
- 文字数は、Wordは画面下の表示、Googleドキュメントは「ツール」→「文字カウント」で確認できる
- ページ数が増えると、紙の本の背幅・印刷代・最低価格が変わる
- KDPの紙の本は、印刷代が売上から引かれるので、一般的な自費出版より手出しが少ない
- 足りないときは、体験談や具体例で中身を厚くする。水増しはしない